イギリスパン研究会

【第3回】
竹串とイギリスパンもってGO

こんにちは。

「リトルマーメイド・イギリスパン研究会」です(通称・パン研)。

前回前々回とイギリスパンの食べくらべを通じて「リトルマーメイドのイギリスパンはシンプルじゃなきゃ!」を改めて確認できました。

シンプルだから、

1)毎朝たべても毎日おいしくて 2)何をぬってものせてもはさんでもおいしい!

今回は、「何をぬってものせてもはさんでも」のあたりをさらに掘ってみます。イギリスパンといえばトーストですが、それはふだんのシゴトでも散々やってるし、みなさんもよくご存じだろうし、雑誌やネットやココでもたくさん紹介されているし...イギリスパンならではのテーマが何かないかしら?

そうだ!竹串に刺して炭火で焼いてみない? 8月はちょうど夏休みの季節だしさ!となった次第。

てわけで、今回は「イギリスパンの串焼きを大まじめに研究します。

とはいえ女性だけのパン研、ぶっつけ本番は何かと不安。そこで、前日にまずは先発隊が試し焼き。オフィスにあった食材と基本的な調味料、そしてイギリスパン1本をもってオフィス近くのバーベキュー場でテストベイクです。

ーー 1日目「先発隊による試し焼き」 ーー

串打ちに要する時間も確かめながら仕込みは完了。まずは焼いてみる!

アミが炭火から離れている窯の構造のせいか、焦げることもなく案外かんたんに焼けます。いくつか課題やコツも見つかりましたが、詳しくは本編で。

焼き上がったら実食!予想以上にうまくいって明日の本番も期待できそう!

ーー 2日目「本番当日」 ーー

ご覧ください、本気の食材&調味料を。

用意した竹串は、長さ36センチの業務用平串。幅9ミリの平串なのでイギリスパンをしっかりとホールドしてくれます。まずはイギリスパンをカットして、せっせと串打ち。イギリスパンは内相が柔らかいうえに弾力もあるので串打ちしやすい!それに山型をいかしていろんなカットの仕方もできるんです。

ここでパンのスライスの厚さと串打ちの関係をご紹介。

その1)薄切りイギリスパン×一本串

8枚切りのイギリスパンをタテに二等分して串打ち。ソースを塗ったりフィリングをのせるだけの串にぴったり。ボードの上にパンを置いて山の部分を手でしっかりとおさえながら串を打つのがコツです。

その2)薄切りイギリスパン×なみなみ串

ベーコンや海苔、チーズなどを留める場合には竹串で食材をパンに縫いつけるように串を打ちます。

その3)超薄切りイギリスパン×まきまき二本串(or挟み串)

何かをはさんだり巻いたりするならサンド用(10枚切りくらい)のイギリスパンが◎です。下の写真は、カラシぬって、納豆のせて、マヨ絞って、くるくる巻いて、ぶすりと二本串、のシーン。

その4)厚切りイギリスパン×さいころ串(別名ネギマ串)

厚切り(5枚切り)のイギリスパンは、さいころ状にカットして"焼き鳥"風に。間にベーコンやマシュマロなどお好みの食材をはさんで"ネギマ"風にするのもあり。まずイギリスパンを縦に3等分して、それを均等なブロックになるように横カットを入れていくと、お口ぴったりサイズになります。

その5)イギリスパン1枚×おでん風串

1枚のイギリスパンからちょうど2本の"おでん風串"がとれます。どう切っているか、わかりますよね? あとで"味噌田楽"風に焼くつもり。

味つけを待つ仕込み串たち。さいころをひとつだけ刺しているミニ串は、メープルシロップに浸して焼く予定。

こちらは、ソースやフィリング準備の様子。

お好みソース!

そして焼き鳥やオイルサーディンの缶詰 ...お外は手軽さもポイントです。

この日用意したフィリングは、①レトルトカレー②明太バター③マシュマロ④納豆⑤オイルサーディンの缶詰⑥焼き鳥の缶詰などなど。

ソースは、①ナンプラー②お好みソース③ケチャップマヨネーズ④オリーブオイル⑤スイートチリソース⑥焼き肉のたれ⑦しょうゆ⑧みたらし⑨メープルシロップなどなど。

シンプルなイギリスパンだから、「惣菜系」も「スイーツ系」も「おつまみ系」もあうはずです。

和素材・洋素材・エスニックとなんでも試してみる。

他に用意した食材は、野菜をたくさん、ハム、ベーコン、チーズ、海苔、それに様々な調味料。

さいころ串にズッキーニとパプリカをはさんで、焼き肉のたれをぬりぬり。

さあ、焼く!

すぐにいいにおいが誘惑してきます。イギリスパンが炭火に炙られる香ばしさに加えて、焼き肉のたれが焼けるにおい、ベーコンがこんがりするにおい、田楽味噌なんてもう...やばいっす。あ、砂糖の入っている甘辛系はこげやすいので注意です。

食べたいのをぐっとこらえ、つぎつぎ焼く!


おっとフィリング面を直火で炙るという荒技が(炙っている面はチーズ&トマトソースです)

さあ、どんどん焼いていきましょう!

手前は"お好み焼き串"、奥はBBQの鉄板「マシュマロ&ショコラ」。関西vsおフランスな取り合わせ。ショコラとマシュマロがいい感じでとろとろです。

さて、こちら。ただパンを焼いているようにみえるけど、そうじゃない。

この子たちは、サプライズな"隠し串"なのです。

あの串にはアレが隠れていて、この串にはみんなが大好きなアレが巻かれていて、何が入っているかわからないまま食べる"闇鍋"ならぬ"闇串"も楽しいかも。

ね? 竹串ひとつでいろいろできそうでしょ?

焼けた〜!さあ実食だぜぃ(おー!)。

串にはやっぱり...というわけで最後は(ノンアルコール)ビールで乾杯!

今回は「イギリスパンの串焼き」を研究しましたが、いやあ想像以上に「たのしい~!おいしい~!」です。

みなさん、夏になると泊まりがけでキャンプやバーベキューに出かけたりしますよね?そんなとき「あら、朝のイギリスパンを食べきってないわ」なんてこともあると思うんですよ。でも、次回からは大丈夫。余ったイギリスパンと竹串もいっしょに持っていきましょう。

特別な食材も必要ありません。BBQに使う食材をちょっと拝借して、竹串にイギリスパンといっしょに刺すだけ。「準備→焼く→食べる」のすべてが簡単で楽しいので、大人から子供までみんなでわいわいできるんです。

あと、イギリスパンのスライスの厚さと楽しみ方の関係も身をもって実感できます。合わせる素材をイギリスパンに染み込ませるのか、まわりにつけるのか、振りかけるのか、上にのせるのか、中に巻くのかでパンの厚さと串の打ち方を変えてみる、それも「串焼きイギリスパン」の醍醐味です。

というわけで、結論。

シンプルなおいしさのリトルマーメイドのイギリスパンは、串焼きにぴったりですよ〜(自信をもって宣伝します)。

甘いも塩っぱいも、和も洋もエスニックも何を試しても、むっちゃうまい(甘みのある食パンだったらこうはいかないだろうなあ...)。とくに「バター&山椒塩串」や「パルメザンチーズ&ハーブ串」とか「ごま油ぬって塩パラリしてチーズと海苔のっけてぬいぬい串」とか、遠火でじっくり焼くとラスクのようにカリカリになって、お酒がとっても飲みたくなる味なんです。

イギリスパンとあわせる飲みものといえば朝のコーヒーかミルクが定番ですが、ビールや焼酎、泡盛の水割りといった意外なお酒がとってもよくあいそうなんですよ、串で焼くと。その点もキャンプのバーベキュー向きでしょ?

シゴトじゃなかったら、いろんなお酒と試してみたかったってみんな言ってましたもん。

ん? お酒? そうか... お酒かあ...

(次回もお楽しみに!)

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